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あなたの唇をなぞるようにキスをできなくなったあの日

私はあなたへの恋心というものを失った

愛情はこんなにもあるのに一つ欠けただけで壊れ落ちる

君が振り絞って口にした別れという言葉はあの夜仕切りに降った雨に流された

きっと君は身体の痛みと心の痛みどっちがどっちか分からないほど痛みに苛まれたのだろう

夜が明けると薄気味の悪い湿気った曇り空で

春のような夏のような冬のような

私の気持ちのように季節も混乱していた


季節が流れて君はいつか私を忘れる春が来るのだろう

目を擦りながらコーヒーを淹れてパンケーキを焼く朝が来るのだろう

初めての喧嘩をしたあの日

君は私にパンケーキを作ってくれた

私はもうその味を思い出せない

それは繰り返す季節と朝のせい

恋心を失ったのもきっと繰り返す季節と朝のせい

 
 

Updated: Jul 15, 2022

The morning with the sounds of silverwares

Footsteps that rhyme with a vinyl record you are playing


Comfort of knowing you is

discomfort of losing you

 
 

初めて君の隣に立って息の音が聞こえた

同じ誕生日だねって目を合わせて


そんな春の日

初めて桜を綺麗と言葉にしたくなった


廊下を歩くたびにこんなにも

心臓の音が聞こえて


君が眠たそうに歩いているのを見つけて

私の頬が桜色に染まる


あなたの何が好きだったのかと聞かれると

言葉が詰まって


好きに理由はいらないって言うけれど

そう単純じゃなくなったね


心が春日和

気持ちが桜色のそんな日に

私は初めて恋をした

 
 
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